Peaceful Tree

主に加藤和樹さんを中心とした観劇やライブ参戦の記録やまとめ。考察や妄想もあるのでご注意ください。

フランケンシュタイン かきかず1回め観劇での感想

メモに下書きしてもう一度観てから考えようと思ってたんだけど、この作品、ペアの数だけ解釈と考察があるなと気づいてしまったので、他のペアを観る前にとりあえずアップ。 次のかきかずを観る前にあきかずとかきこにを観るので、いろいろ見方変わるかもだしね。自分の記録として。

◆ただ一つの未来◆ 初演1回のみの記憶を3年寝かせた結果、この曲に至るまでにふたりの見解の相違みたいなやりとりがもっとある気がしてたので、「え?!もうこの曲?!もう和解するの?!」と、かなりびっくりしながら聴いてて。さらに歌の途中でビクターのセリフが入ることはすっかり記憶になかったので、「あの妙な“間”はセリフだったんだ!」と若干変なところに感動しちゃって大好きな曲なのに記憶が薄い←残念 でも、やっぱりこの曲を歌う和樹アンリの張った声と、そのアンリの抵抗に挑むような、「こっち側に来いよ」と誘っているような柿ビクターの歌い方が好き。ほんと好き。

◆軍人アンリ◆ ツイートもしたけど、とにかく敬礼の様子がたまらなく好き。男性の美しい敬礼姿はそれだけでカッコよさ500%増しなのに、和樹くんがやったら…ねぇ。口開けて見るしかない←やめなさい  しかも、靴音付きですよ奥さん。カツッ!!ビシィッ!!って。検索してても同じ感想をちらほらお見かけするけど、和樹アンリは闘える軍医。 そんなツボな設定聞いてない。至福♡←

◆酒場のシーン◆ 和樹アンリさん、思った以上に社交的で良き(笑)。お店に入ってきた時から、弟を探しにきたお兄ちゃん全開で大変にツボだし、ビクターに絡む男を一蹴するたくましさに惚れた♡ 強そうな男をひとり締めれば事態を収められるとわかってる感じや、さらっと美しく関節キメる様子が軍育ちっぽくて素敵すぎる… その後おとなしく口元拭われてる柿ビクターも弟っぽくて可愛いし、酔っ払って座り込んでるビクターに「もう一杯飲むか!」って酒を用意するアンリにはちょっとびっくりしたけど、ここに至るまでに二人で飲み語らう時間をたくさん重ねてて、ビクターの酔い加減とか飲まずにはいられない気持ちとかもわかってるんだろうなぁとほのぼの(^^)。ふたりで胡座かいて座って話してるのとか、腕絡ませて飲んでるの、大好き。

◆面会〜裁判のシーン◆ このシーンについては、確認したいこともあるので後日。晴々とした笑顔が笑顔すぎて私は怖いというより「アンリ、よかったね」ってこちらも笑顔で見送ってしまったタイプです。そして今時点では、アンリは「僕の首を使ってくれ」と思っていたと捉えてる。

◆怪物の復讐◆ 和樹怪物は、自分を作ったビクターへのはっきり…というか理知的な恨みをもって行動してるように見えた。産まれて3年の間に驚くべき速さで知識と社会の仕組みとおそらく情緒的なものまで手に入れて、湧き上がる感情だけではなく理性的に恨みを持っているように見えた。同時に、彼は自分の元となった「アンリ」という人物の記憶もある程度取り戻しているような気がして、アンリの記憶、ビクターへの想いを過去の出来事として理解した上で、それでも創造主よ許すまじ、という信念で復讐をしている印象。そこに、君に託すよ、とビクターの意思関係なく全てを託して笑顔で断頭台に登っていったアンリの信念と同じものを感じる。絶対値の違いというか…。託された夢の結果がアンリの顔をした怪物からの復讐だなんて、柿ビクター本当に可哀想…。

◆ジュリア殺害◆ うわわわ、こんなことしてましたっけ?!と、全く記憶になかった変装。エレン処刑の後に実験機材を壊して待ち構えてたり、変装してジュリアを殺したり、怪物めっちゃ知性あるじゃん…というか知的じゃん。 帽子を取った時の髪のファサッが、たまらなく好きです(*´艸`) そして、初演の印象よりもジュリアを愛しているように見えた柿ビクター。アンリはアンリで大切な理解者で同志だったけれど、それとは別にちゃんとジュリアを愛してたんだなぁって…えーん(><)。

◆ ラストシーン(アンリの記憶をねじ伏せて、ラストまで怪物が怪物だったパターン)◆ あのラストシーンは和樹怪物の望んだ形だろうと思うけど、決して柿ビクターが望んだ形ではないよね。ビクターしか愛情/憎悪の対象がいなかったアンリ/怪物と違って、ビクターにはジュリアもエレンもルンゲもいた。その全てを奪って、最後にアンリの顔をした自身すらその手で撃ち殺させて、最果ての地でビクターを真の意味でひとりにした怪物。「アンリ…」と泣きじゃくるビクター。復讐完了。怖い…

そして、「パターン」と書くからには、ラストが怪物でなくてアンリだったパターンも考えておりまして。こちらはちょっと妄想と創作が入り乱れてファンタジー(おい)になってるので、別記事であげます(笑)。