Peaceful Tree

主に加藤和樹さんを中心とした観劇やライブ参戦の記録やまとめ。考察や妄想もあるのでご注意ください。

【観劇記録】フランケンシュタイン かきかず楽1幕感想 20200222

◆20200222 梅田芸術劇場大ホール

※基本的に大阪かきかず楽の感想ですが、せっかくなので和樹くんパートは全部感想を書こう!という無謀な試み。とりあえず力尽きたので1幕だけ。一部柿ビクターの感想もあり。シーンによっては別の回のことを書いてたり、考察を交えてるのとかもあるので、ご了承ください。

全体のものは、かきかず楽当日のツイートの下から。シーン抜けてても許してね。(酒場でのハンカチを使った兄弟み溢れる諸々のやり取りと、ルンゲとの「いい奴だ」のあれこれは毎回違うから割愛してます)

◆先にいくつか当日のツイート

・今日は弾丸でフランケンかきかず楽。 終わっちゃう…(´;ω;`) DVDに残らないから、ほんと最後。

・フランケン、席運はあんまりだけど缶バッジ運すごい(笑)。かきかず楽に柿ビクターと和樹怪物が引けたの、ほんと嬉しい…(´;ω;`)

・かきかず終わっちゃう…楽しんでくる!!

・かきかず楽、終演。最後の最後にすごいのがきて、私成仏しました。今日はアンリの復讐だった…

・今日の君夢、処刑の時は穏やかな笑みだったしその前も笑顔だったけど、全体に笑顔成分少なかったの。なんだろう、もうそれがアンリにとっては当たり前みたいな?そこからの、怪物誕生の時の真顔のアンリ。これ二幕どんな感じになるんだろって思っての、二幕。

・二幕。怪物の怒りがとても強い印象。全体にふつふつと地を這うような感じの怒りを感じてて、怪物自身はそれを抑え込んでいるような…なんか今日知性高めで理知的な気がするなぁと思って観てたの。ラストの「ビクター」で答えが出た。あれ、半分アンリだったんだよ。アンリと怪物が二人で復讐をしてた。

・あんな茫然とカテコの拍手したのは久々だと思う…1回目あんまり覚えてない。2回目で二人がハグした時に我に帰った感じ(笑)

***

◆以下、思い出し。基本的に和樹くんパートのみ。たまに柿ビクターあり

・初めの敵兵の治療をするところから、テンション高め。「ない。殺せばいい。」の前、身じろぎで押さえつけてる兵士2人を離す様子が武闘派軍医っぽくて好き。(ここもいつもツボだったのに忘れてたw)

・「アンリ=デュプレ!」と名前を呼ばれて、機嫌悪そうにチラッとビクターの方を見遣るの好き

・「誰だよ、」の雰囲気から、大尉と聞いて姿勢を正すの良き。ここのビクターの値踏みするような目と、それを迷惑そうに受け止めてる様子も大好き

・「このバカに〜」のところ、柿ビクターの言い方もツボだし、ついビクターに同意してしまったアンリも素直でよろしい←

・実験室。ビクターの日記を渡されて開き、内容を読んで二度見するのやっぱり大好き。楽は実験体には近寄らずに見るだけだった。でも何か動揺してる風なの好き。

・「ただ一つの未来」は最後〜と思ってしまったら悲しくなってあんまり覚えてない← ラストあたり、セットの一番高いところでアンリがしっかりと立ってて、横でビクターがしゃがんで歌ってる構図が毎回大好きでした。オペラの画角にちょうど二人とも入る絶妙の距離。ありがとうございました←

・毎度のことだけど、ウエリントン将軍が来たシーンの軍人としての所作は世界遺産に登録したい← 初めの敬礼、ビクターとアンリが揃ってるのも大好きだったー!

・子爵の腕が…の話題のとき、久しぶりにアンリが少しニヤッと笑ったのを見られて満足。このシーン、淡々と聞いてる時もあったし、東京で悪い顔でニヤッとした回があって、その顔が忘れられない。直後にビクターに話しかけられて、スッと爽やかアンリに戻ったの。アレなんだったんだろう…

・人体縫合の権威。やっぱり怪物の身体のツギハギはアンリの仕事だよね…

・「頼んだぞ、友よ、」でトンってされたところを少し微笑みながらそっと触れるアンリ良き…。その後、ビクターについて行こうとしたらルンゲに捕まって「え?え?(俺はあっちに…)」ってなってるの可愛くて◎。

・いろいろ凄くて忘れかけてたけど、今日のアンリ、めちゃめちゃ端正な美丈夫だった。軍人の所作や、パーティの中でのビクターを気にしながらの大人な対応ももちろんツボなんだけど、ビジュアルが美しすぎた…

・パーティのシーン。何か話しながら(おそらく研究のこと)歩いてくるビクターとアンリ好き。町の人たちの空気とビクターの様子に、「どうしたものか…」的な顔してるの好き。「ドイツの女性は〜」のところは、楽はわりと大きく噴き出してた(笑)。その後ルンゲに「アンリ様、」と促されて、「失礼、」と周りに目で会釈して去るのもスマートで良き。総じてこういう場での立ち居振る舞いがちゃんとできてる(けれども人間には絶望してる)のが、闇深い…

・エレンが訪ねてくる場面。ドアが開いてこの人が出てきたらビビるわ。しかも穏やかな笑みたたえてるけど、中では死体再利用の実験中(しかもおそらく一番大事な局面)なんでしょ?なんかもう、すごい(語彙) ビ「誰だよ、こんなときに!」 ア「僕が行ってくる。ビクターはここに。」 …なんて会話の後だよなぁ、これ。←

・ビクターの生い立ちのシーン。ペストの話のときは悲痛な顔してるし(同じ医者としてわかるのかな)、荼毘にふされてるのを見て驚いたり。調べてないけど、この時代のヨーロッパは一般的に火葬の習慣はないと思うし、刑としての火あぶりがまだあった(いやもう廃れてるかもだけど)からなのかなと…。ここはとにかく「魔女」という言葉に毎度反応してたのがツボでした。この時代の「魔女」って、災いをもたらすものの象徴だったのかもなと…

・エレンへビクターへの想いを語るシーン。ここ、東京に比べて熱さが和らいで穏やかな言い方になってた気がする。心の中ではビクターに対して強い想いがあっても、わざわざそれを他人に知らせる必要はないと思ってたのかな…

・今日の和樹アンリ、「またお会いできますことを」のとき、エレンの手を取る前に、エレンの左肩?二の腕?あたりに触れてたね。なんでかドキドキした←

・酒場。ビクターが「戦争が終わって新鮮な首が…」って話し出すところ、一瞬周りを気にして見渡して、聞かれてないのを確認してから「付き合うか!」みたいに隣に座り込むアンリが好き。ここいつも萌えてたけど、やっと今日覚えてた(笑)

・「諦めるのか?」「諦めない。何言っちゃてるんですかぁ〜」「(クスッ)もう一杯飲むか(背中か後頭部ポンっとしながら)」この流れ大好きだったー!

・あと、タイミング忘れたけど、ビクターがアンリの肩に頭もたれさせて「えへへ」みたいに笑ってて、アンリが笑顔で頭ポンポンしてるのが、ほんと仲良しであのビクターが唯一心を開いてあんな風にできるのがアンリだったんだなと…。

・今日の酒場での二人で腕組んで飲むところ、いつもは腕を離してから残りを飲ませてたけど、今日は腕を絡ませた部分を力技で持ち上げて、無理やり最後まで飲ませてたw

・「僕には親がいない」の前の「打ち明けるよ」から「何言い出すの?」って顔してて、アンリの告白を聞いて「そんな…」みたいな泣きそうな顔してるビクター。話してるアンリはもう過去の話だからなのかスッキリした顔してて。ビクター、自分だって両親をあんな風に亡くしているのに、素直でいい子だね。ほんとルンゲは頑張って育てたよ…(泣)。

・「君がいるから十分さ」のところで、明るい笑顔のアンリに後ろから肩組まれて、ちょっと困ったように笑顔見せる柿ビクター可愛い。このときはまだ、2人ずっと一緒に研究を続けられると思ってたのにね…

・ルンゲが首の話を持ってきたところ。 全然気づかずに「ルンゲきたー(笑)」みたいに笑い合ってるの好き。そのあと、ハッと気付いて顔見合わせて、ルンゲに近寄るビクターをさらに押すアンリ。この時の表情とか様子で、研究はアンリにとっても自分ごとになってるんだなぁと。東京のいつかの回で、ビクターそっちのけでルンゲに近寄ってから、ハッと気付いて慌ててビクターを前に出した回があったの。あれ好きだった。

・墓掘りマイム。笑いながら当たり前のように墓の掘り起こしの話をするあたり、やはりアンリも相当突き抜けちゃってる天才だよねと。なんなら墓掘り提案したのアンリじゃないの?とすら(笑)。

・「僕も準備があるから、これで。」…爽やかに言ってるけど、明らかに物騒な準備だよね?みんなアンリの爽やかさに騙されちゃダメ←

・捕まって突き飛ばされるアンリ。町の人たちの様子に少し戸惑いつつも、「弁解はしません」と毅然と言い放つところ、辛いけどかっこよくて好き。

・「逃げろ、ビクター連れて」のところ、かきかず楽は暗転まで全く笑顔なかったの。私が再演で観た中ではそんなの初めてだったから、ちょっとびっくりした。 いつもは「僕がやったことにして」で笑顔見せてたり微笑んでたりしてたのに。

・柿ビクターのソロ。この歌詞を聴くと、ビクターは嬉々として生命創造をしていたわけではなかったのかな、と思えてマイ初日にビクターへの認識を少し改めた記憶。基本はやりたくてやってると思うんだけどね。葛藤がなかったわけではなかったんだなと。楽の柿ビクターのこの歌、ビクターの悲痛さがすごくてしんどかった…

・柿ビクターの証言に、「何言ってんだよ」という表情のアンリ。楽はそこまで表情変えなかったけど、あの時のアンリの気持ちって、それではビクターを救えない(=研究が続けられない)から、冗談じゃないって感じだったんだろうな…。自分が身代わりになりさえすればビクターが研究を進めてくれると信じてるアンリと、アンリが思う以上に彼を必要としてしまっていたビクターのすれ違いがここに…

・死刑確定の時に、視線だけで天を仰いで満足げに微笑んで、そのまま階段を降りてきたアンリ。すごく笑ってる回もあったけど、かきかず楽のアンリはこれでよかった。そしてジュリアに優しく微笑んでうなづいて。ジュリアにビクターを託して、本当にアンリの憂いはなくなってしまったのかもしれないなと。(残される方は憂いだらけなんだけど)

・面会にきたビクター。立ち尽くしてうろたえて、必死に「一緒に本当のことを話そう?」とアンリを説得しようとする声が、それまで聞いたことのない声だった。

・「君と出会った日のこと、覚えてる?」のところ、楽は「覚えてる?」を少し強めに言ってて、何か込み上げた想いを抑え込んで言ったのかなって思った。それが何かはわからなかったけど…

・「君は太陽さ」と腕を広げられて、小さく首を横にフルフルする柿ビクター良き。あきビクターはここでうなづくんだっけ。この二人の違いもらしいなぁと…

・君夢、柿ビクターはアンリが何言ってるかわからないような表情でアンリをみてて。膝をついたあたりからやっと本当に失うんだと理解したみたいに泣き出して、泣いちゃダメだのあとはもうグズグズだった。アンリをギュッと掴んで泣く柿ビクの頭を優しくポンポンとして、ビクターの手を自分の心臓にあてた後ビクターの胸にあてて。ビクターはアンリの目を見て泣いてるしかできなくて。

・かきかず楽の君夢の和樹アンリ、柿ビクターの手を払わなかったんだよね…握ってたかまではわからなかったけど、看守に引き離されるまでビクターに掴まれるままにしてた気がする。それはそれで、引き剥がされるビクターが可哀想なんだけども…

・「殺してないといってくれ!」と遠ざかるビクターの声を背中に聞きながら、少し俯いて微笑むアンリ。生きる意味をくれた親友にそこまで思われて幸せだったんじゃないかな。そんな彼に夢を託して逝ける喜び。アンリ…

・処刑台への階段を登る時も、かきかず楽はそんなに輝く笑顔ではなかった。でも死にたくないと思ってる訳ではなさそうだし、死ぬ喜びというよりは、もう決まっていることを当たり前のこととして受け入れているという印象だった。登り切ってからは、あの凄い笑顔だったけども…

・処刑台のアンリは微笑をたたえて、なんの憂いもなく首を倒してた。その満足げな様子に、この人の人生はここで終わることが決まってたんだな…と、なんとなく思った…

・アンリの首を手にして、顔つきが変わっている柿ビクター。まだ正気ではあるけど、目は一点しか見ていないみたいな、そんな感じ。大事そうにアンリの首に頬ずりするところでいつも泣いてた…

・楽の生命創造はほんと凄くて、息止めて聴いてた気がする。友に命も未来も託されて、いつも支えてくれてた友もいない中、絶対に成功させなければいけない。その心の負担たるや。最後のレバーを引く時の高音に、柿ビクターの思いの全てが詰まっているような気がして、大好き。いつも鳥肌だったけど、楽のはホント凄かった…

・雷と共に身体を起こす怪物。あそこの声というか咆哮?、SEかと思ってたら、こに怪物の時声が違ってて、これ和樹くんの声なの?とびっくり…聴く度びっくり。

・ベッドから落ち、身体を震わせてるところ。腕を胸にぺたんぺたんとするのがなぜか好きでした(笑)。

・ベッドに手をかけるところ。ほんと手首も足首もどうなってるの案件なんだけど、下手前方席から見てた時だけは、「太腿綺麗だなぁ…」と見惚れててごめんなさい←

・エレン、ルンゲと入ってきた柿ビクターが怪物が立ち上がっていることに気づいた瞬間のお芝居がとても好き。確かめるように視線を怪物に移して、ルンゲの構える銃の銃身をノールックで下げながら怪物に近づく。実験の成功に心の重しが外れてちょっと壊れてるのも良き。楽はベッドに乗ることもなく、ベッドの前を最短距離で怪物に近寄ってた。

・「あんりぃ、こっちへおいで、そう、ゆっくりでいい」こう言われて、素直にビクターの方へ向かう怪物は、彼が創造主だと本能でわかっていたのかな…単に声のする方に向かったとも見えるけれど。それともアンリの記憶がビクターの声に反応した?

・怪物にコートを着せて、「僕が命を与えたんだ(ニュアンス)」という柿ビクターの言い方が、楽はいつも以上に子供のようでちょっと怖かった…

・自分がしてもらったように、後ろからビクターに抱きつく怪物。怪物は戯れてるだけだし、ビクターも「アンリなら」この程度大丈夫と思っていたんだと思うけど、怪物の力が強すぎた。たぶんまだ生存本能しかないから、自分が死なないために襲ってきたルンゲを殺したんだと思うけど、それはビクターには重すぎる展開だった…。怪物の力がもしアンリと同じ位だったら、この怪物に知性が宿るのだとビクターが気付ける瞬間まで一緒にいられたかもしれないのに。それが地獄ではないとは言い切れないけれども。

・ルンゲを殺し(たぶん殺したという認識はない)、鎖に興味が移って遊んでいる怪物。ビクターの「アンリ…?」の呼びかけに、スッと顔つきが真顔のアンリになって反応してたの怖かった…前からここで一瞬アンリぽくはなってたけど、かきかず楽は完全にアンリの顔をして反応してた。まさにさっきまでそこにいたアンリだったし、ニコッと笑って「何?」って言いそうな感じすらした。ちょっともう記憶定かじゃないけど、真顔になる瞬間、正面向いてたような…それからゆっくりビクターに向いた気がする。その後すぐに白目剥いて怪物に戻っちゃったけど…

・ビクターが差し伸べた手を見る怪物。その瞬間雷が鳴って怪物の身体が痙攣し、床に倒れ込む。怪物が自分の手を取らなかったことで、ビクターはこの生命はアンリではない、アンリはいない(=実験は失敗した)と思ってしまったような。ここ、雷が鳴らなかったらどうなってたんだろう。偶然にタイミングが雷とあっただけで、やっぱり怪物は倒れたんだろうか…。

・そしてビクターは鎖でその命の責任を取ろうとする。怪物は身の危険を感じてルンゲと同じように襲おうとするけど、銃声に驚き、逃げてしまう。怪物の記憶(心?)には、創造主は自分を殺そうとした者としてインプットされてしまった。いろんな偶然が重なって、どんどん悲劇に転げ落ちていく1幕後半の怒涛の展開。しんどいけど好き。(笑)

・そしてこの実験は厳密には生命創造ではなく、アンリを生き返らせることだったんだよね、と。生命は確かに生まれたのに、アンリではないから葬ろうとするビクター。たぶんこのことに気づいてない。

・怪物が去った実験室で、「アンリー!」と叫ぶ、ここの柿ビクターの叫び、いろんな想いが全部混ざっていて、さらに最後に音が上がることで悲痛さが増して毎回鳥肌立ってたし、幕降りてからひと息つかないと動けなかった。本当に柿ビクター好き。

(1幕終わり)