Peaceful Tree

主に加藤和樹さんを中心とした観劇やライブ参戦の記録やまとめ。考察や妄想もあるのでご注意ください。

LIVE in the DARK tour w/加藤和樹 星空リサイタル vol.1 感想と映像の覚書き

◆2023.9.10 バンドー神戸青少年科学館ドームシアター

素晴らしいリサイタルでした…!!!
星空と和樹くんの歌声の親和性の高さは前回参加してわかっていたはずなのに、さらにフッキーさんアレンジのミュージカル曲という要素が加わったことで、なんかもう、どれも星空の下で歌うための曲なのでは?と錯覚したくなるくらいあの空間にぴっっったりな楽曲になっていました。
その楽曲たちを曲ごとに色を変え雰囲気も変えて満天の星空のドーム内をひたひたに満たしていく和樹くんの歌声が本当に素晴らしくて気持ちよくて、ずっと聴いていたい…と幸せな気分に浸っていたから、実は泣くどころじゃなかった。大好きな星空と大好きな歌声の組み合わせに私ずっと笑ってた。たぶん側から見たら変な人だったと思う。暗くて本当によかった(笑)

本当に素晴らしかったので、いつかは単独フルオケコン…!という夢も膨らんでしまうけど(もちろん聴きたい!)、小編成の弦楽アンサンブルとフッキーさんのピアノという構成のコンサートも素敵だろうなぁと夢が広がりました。そしてそんなコンサートもやりつつ、この星空リサイタルは今後も続けていってほしいです。あの星空とドームに響く和樹くんの歌声の組み合わせの素晴らしさは、たくさんの人に知られるべきだし、聴いてほしい。もちろん和樹くんの楽曲でもまた聴きたいです。どうかよろしくお願いします🙏💫

以下は、セトリ順に曲の感想と星空と映像のレポです。
 ★は曲名と作品名
 《 》は映像についてのレポと感想。
 「▶︎」は曲の感想です。
曲以外の全体の感想ポスト(ツイート笑)は最後にまとめてあります。今回は星空レポはそんなにないかな。そしてなんとびっくりなことに最初と最後しかないMCをほぼ覚えてなかった笑。「まったり聴いてくださいね」と、「新しい始まり」だけタイトルを紹介してから歌い出したのは覚えてる←


(入場)
ステージ近くの入口からスルッと現れると思っていたら、まさかの後ろから。一部の冒頭、いきなり後ろから和樹くんのいい声が聞こえて会場が静かにざわついた笑。しかもステージに行くまでと帰りの道筋、行きは投影機の左側、帰りは右側を通ってくれたの、きっと配慮だよね。優しい。

MC

♪フッキーさんのピアノ(レディ・ベスの曲と検索で見かけたけど、私がはっきり覚えていないので…たぶんベスの曲。優しくてオープニングにぴったりだった)

《夕景の空がだんだん暗くなり、天頂に一番星がキラリ。ひとつ、またひとつと星々が増えてきて満天の星空に。最初は南の空の低いところにに蠍座と射手座。立ち上る天の川。9月10日16:30(1部開演)の空。ここから♪崩れゆく心♪の歌い終わりまでの間に蠍座が沈みオリオンが昇り高いところに。この空を調べたら12時間後、朝4:30位の空のようなので、9/10当日の夜に見える星空を投影してくれてたんだなと。》

プラネタリウムの最初に、空の暗さが少しずつ濃くなって星が輝き出す瞬間が昔からたまらなく好きで。今回もそれがあって幸せでした😊》

★ジャーニーホーム/ボンベイドリームス
▶︎ 冒頭に美しい透明感のある声で「帰ろう〜」と歌われた時点で、その声が星空と似合いすぎて震えた。星空見ながら「帰ろう」は琴線に触れまくるのよ…。和樹くん、最初をこの曲にしてくれてありがとう。これからリアルに星空を眺める時も、この歌が脳内に流れると思う。

★本当の俺じゃない/ロミオ&ジュリエット
▶︎本編はいずれのバージョンも未履修なので想像だけど、ティボルトが夜更けにひとりで星を眺めながら口ずさんでいるような、そんな印象。切ないけど切ないだけじゃないのは和樹くんの人柄と声だからだね。素敵でした。

★ HOME/ファントム
▶︎加藤和樹ソロver!前半のクリスティーヌのパートをフッキーさんがピアノで歌っていたのもとても好き。そしてラストの二重唱のところだけ主旋律のクリスティーヌのメロディを歌ったの、ひゃー(〃ω〃)となりました。♪叶うよーゆーめーがー♪めっちゃよかった…また聴きたい。あの美しい高音を浴びたい!!でもこの曲をひとりで歌う機会ってなかなかないよね。とても貴重でした。ミュコンで歌ってくれないかなぁ。歌って。←

朗読:ウィリアム・ブレイクの詩
『母は闇で僕を産んだ 
 でも僕の魂は 天使のように輝く
 けれど…けれど僕は…闇にしか棲めない…』
▶︎ 詩の朗読があるなんて知らなかったから、朗読始まってすんごいびっくりした。前日に大楽のエリック観ちゃったあとだからさ…しかも「闇にしか棲めない…」が本編のような打ちひしがれた悲しい声で、客席が「エリック…(泣)」となった瞬間、崩れゆく心の前奏が流れる。薔薇を持って立ち尽くすエリックの背中を見たのと同じような感情で、ドーム内が「崩れゆく心」に入っていくこの演出と和樹くんの声の芝居がすごい。天才。

★崩れゆく心/ファントム
▶︎2日連続、本編とリサイタルで聴けるだなんて、幸せすぎた。まだ和樹くんの中のエリックが眠る前(たぶん)だったからか、泣いてこそいないけれどとてもエリックだった。暗がりで見えなかったけど、仮面とマントつけて薔薇持って立ってなかった?眠る前のラストエリックに会えて、とても幸せで満足でした。

★ The Music of the Night/オペラ座の怪人
《途中から星空が徐々に消え、白い空から大きなピンクの花びらが舞い散る。幾つかは光りながら降ってきててとても綺麗》
▶︎ 第一声から歌声に倒れそうになった。座っててよかった。二部は"あの声がやってくる"と覚悟して臨んで堪能しました。物理的にも心理的にもドームを狭いと感じる圧倒的な歌声。エンタスステージの時にもすごいと思ったけど、さらにパワーアップしてない?オペラ歌唱というか声楽歌唱?こんな声も聴かせてもらえるんだ!と耳福すぎました。あれはまたどこかで聴けますか?聴きたい。

★願いを託して/フィストオブノーススター 北斗の拳
《気がつけば天の高いところ(視線真上あたり)に北斗七星。普通プラネタリウムは前方が南の空なんだけど、この時は前方がほぼ北になってて、「なるほど投影する方角を変えたかー!」と楽しくなりました笑。北斗七星、気づいていない人も結構いたみたいでもったいなかった。北斗七星を少し強めに光らすとか、星座線を入れるとかできたらよかったね。》
▶︎ こんなに星空に合う歌もないよね!原曲よりもかなりテンポが早くて、途中からさらにテンポアップ。和樹くんの歌い方や意思ある声色も相まって、強い想いを抱いたトキが生き急いでるみたいに思えてちょっと切なかった。大好きな歌なので、これからもたくさん聴けると良いな。歌い終わりで死兆星が光ったらどうしようと思ったけど、さすがにそれはなかったね笑

★星よ/レ・ミゼラブル
▶︎ もうすっかり持ち歌だよね。聴くたびに歌声にも芝居歌にも磨きがかかってて毎回「好き(〃ω〃)」となる大好きな歌。歌ってる和樹くんは見えなかったけれど、「この星に誓う俺は〜!」は星空をキッと見据えて歌ってたんだろうなと😊。いつか和樹ジャベールに会いたいです。そしてその後にまたミュコンで聴きたい。

★この街が嫌いだ/ジャック・ザ・リッパー
《サビのところから客席にも星が降りてきてキラキラしてた。あれは和樹くんとフッキーさんから綺麗に見えただろうなー。フッキーさんは見てる余裕なかったかもだけど》
▶︎ アンダーソン!アンダーソン!!アンダーソンにやっと会えたよ…(´;ω;`)。一気にJTRのあの光景が目の前に広がった。どれだけ待ったのか…やっと会えた。歌ってくれてありがとう。楽しくてずっと笑ってたけどここはちょっと泣きました。やさぐれてないアンダーソンだった。好き。

★普通の人生/マタ・ハリ
《天頂に大きな新月が出現。歌と共に少しずつ満ちていって最後は満月。草むらに寝転んで見上げているように、草花のシルエットの向こうに星空》
▶︎ 一部で見てた時、普通の人生の最初は目を閉じてたのね。で目を開いたら細い大きな月が目の前にあって、え??となりました笑。あの歌だけ地上の草花もあって寝転んで見上げたような風景だったのは、アルマンの夢見た「普通の人生」だからなのかな…。アルマンにもまた会いたい。大佐とのバランスさえなんとかすれば、和樹くん自身はまだまだアルマンできると思うんだけどな。

★虹/ローマの休日
《曲終盤に空に優しいパステル色のふわふわしたものがたくさん出現して空を埋め尽くす。ジョーの中のアン王女との思い出の色なのかな…星空を埋め尽くして白くなった空が曲終わりで白いシャワーとなって全天に流れ落ち、そして星空に戻る。とても綺麗だった》
▶︎ あの頃だってとても素敵だったのに、声の落ち着きとダンディさが増してとんでもなく切ない大人の男の歌になってた。でもちゃんとジョーの声なの。歌い出しで「ジョーがいる!」ってドキドキしたもん。今の和樹くんのジョーに会いたいなー。絶対素敵。即完落ち間違いなし笑。(知ってる)

《この後からフランケンまでの星空は謎の動きをしていたような気がする…オリオンが南の地平線を滑るように移動していたような。北極の星の動き?と思ったけど、でも北極星は天頂ではなくいつものあたりにあったし…フィクションの空?(違ってたらごめん)》

♪悲しみの報い/1789(ピアノソロ)
▶︎ あのピアノはずるいよね…。初めのフレーズで1789きたー😭って条件反射で泣きそうになる。当時、ラストシーンで上からのピンスポが当たって天使の翼が生えたように見えたロナン…一気にあの光景が目の前に広がったよ…

★二度と消せない/1789
▶︎今まで本編以外で歌ったことないよね?最初の低音からもう素敵すぎた。めっちゃ大人ロナンだった。好きすぎる。もうロナンを演じることは無いと思うけど、でも今の和樹くんだとどんなロナンになるのかなと楽しい妄想がぐるぐる。久しぶりに1789のDVD観ようかな…

★傷/フランケンシュタイン
これまたこんなに星空が似合う歌ないよね!本編では大きな月が出ているからこんなに星空見えないはずなんだけど(細かい)、この歌は冴え冴えとした漆黒の星空の下で歌ってる印象がなぜか強い。たぶん怪物の心情に私が寄りすぎているせい。大好きなのでまたプラネタリウムで歌ってください。

セリフ:
「初めて会った時を思い出すよ。覚えてる?」
▶︎傷の後はきっと君夢だろうとは思っていたけれど、セリフがあるなんて聞いてない!笑 突然アンリが現れてびっくりして息止まった。このセリフの後に君夢の伴奏が始まるのはズルい。もうほぼ本編じゃん。ありがとうございました。最高です。

★君の夢の中で/フランケンシュタイン
《曲の途中で天に穴が開き星空の向こうにオーロラが見え、星空がオーロラに置き換わるという斬新な空。曲終わりで星空に戻った時には、最初と同じ今日(9/10)の夕方の星空になってた》
▶︎ 星空に開いた穴の向こうにオーロラが見えて、星空が溶けるように消えてオーロラの空になるの素敵だったけど意味深だよね。私は星空=現実で、その向こうのオーロラはアンリの見た未来かなーと思って見てた。後から考えたら、この解釈だと最後のオーロラだけの空は現実がなくなってアンリの見た未来だけになったってことで…つまりアンリがビクターの夢の中で生きるという幸せの中でこときれたってことだよな…と。(なんつー解釈したのよ私←)
あの演出はいろんな解釈があって、皆さんの解釈を読んでて楽しいです😊
もちろん歌は最高でした!アンリはいつだって和樹くんの中にいるんだなぁと…初演でも再演でもないアンリ。もっと言えば初演寄りだったミュコンのアンリとも違う、何かさらに深みが加わったアンリだった気がする。フランケンの再再演待ってます。

MC

★新しいはじまり/キングアーサー
《空が白み始めて星々が薄くなり、朝焼けの中から朝日が光る。歌い終わりで清々しく朝を迎えて最初と同じライブインザダークのロゴが現れるのとても素敵。》
▶︎ 新しいはじまりをラストに持ってきたの、とても素敵。夜が終わり朝日が昇ってくるのを見ながら、メレアガンもこうやって朝日を見たのかなぁなんて思ったらちょっと切なくなっちゃったけど、メレアガンの歌の中で一番好きな歌だから、ホント嬉しい😊。歌詞をちゃんと読むとちょっと不穏なんだけど笑、でも全体のイメージと曲調がとても前向きで大好き。この解釈ならいろんなところでまた聴けるかな。

 

(ここからは当日の全体の感想ポストをザッと)
・これはね、確かに拍手したくなる。したくなるけど、世界観崩れるから必死で我慢。隣のお嬢さんは指だけ合わせて音出さずにパチパチしてた。

・なんかもう、なんだろ…和樹くんすごいよ…なんなのー😭

・星空の下で聴く和樹くんの歌声はやっぱり圧巻でした。ドーム内に声が響いて広がって満ちていく感覚がとても良くて幸せだった。歌声と星空の親和性が素晴らしい。このリサイタル、ずっとずっと続けていってください。たくさんの人に聴いてほしい。

・曲と曲の合間はほんの少ししかないのに、歌い出した途端に声色も空気感もガラッと変わるの本当にすごい。和樹くんがミュージカルの世界を歩んできた歴史と、続けてきた努力を両方目の当たりにしました。素晴らしかったです。尊い

・あの密閉された空間に和樹くんの歌声がひたひたに満ちて溢れそうになってるような感覚が何度もあった。ひょっとしたら外まで聞こえていたのかなー。幸せ空間すぎました。

・ステージは少し高くなっていたんだけどスクリーンも高いところにあって、和樹くんの座る後ろ?に小さな灯りがあったのもあって、スクリーンが星空から明るいものになっても和樹くんの姿は私の座席からは絶妙に見えなかったw でもそれが良い♪

・今回はこのセトリで大満足です😊。 vo l.2ではぜひ大佐と明智さんの召喚をお願いします笑。

・聴きながら懐かしんだりした曲もあるけれど、総じて「今の和樹くんでまた観たい!!」と思わせられる歌声なの凄かったな…当時一緒に過ごした役の皆さんを尊重しながら今の和樹くんが表現してるからだね。再演してほしい作品がどんどん増えていく…笑 幸せなことね。