Peaceful Tree

主に加藤和樹さんを中心とした観劇やライブ参戦の記録やまとめ。考察や妄想もあるのでご注意ください。

【妄想注意】かきかず 君夢でのビクターとアンリの会話と徒然

君夢を歌っている時に向かい合い見つめ合う柿ビクターと和樹アンリの声にならないやりとり。(妄想注意。アンリが自分の首が使われることを望んでいるという解釈です)

ビクターもアンリも大学を主席で卒業してる優秀な科学者だよね。(死体再利用の論文を書いていたという時点で科学者認定) 物語の中ではビクターのパートナーというポジションなんだけど、二人が実際に研究・実験しているシーンは描かれてはいないし、ビクターのアシスタント的なイメージになっちゃってる気がするから忘れ去られがちだけど(笑)、軍医として従軍していて「優秀」と言われている上に、あの時代に論文を書くだけじゃなく発表できるポジションにこの若さでいたんだから、実はアンリも天才なんじゃないかと。だからこそ、ビクターの天才っぷりが常人以上に彼にはわかっていたんだと思う。しかも死体再利用の論文を完成させてしまっている時点で、アンリもかなり歪んだ天才だもんね。そりゃ、ビクターも興味持つよね(笑)。

その上での、君夢でのふたりの声にならないやりとりです。妄想なので、苦手な方は回れ右。

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「ビクター、僕が君の代わりに罪を被る。君は僕の首を使って研究を続けてくれ(笑顔)」

「な…!できないよそんなこと!」

「大丈夫。ビクター・フランケンシュタイン、君ならできる。しかも使うのは新鮮な”僕”の脳だ。最高だろ?」

「それは確かに最高だよ、実験体としてこれ以上ない。でも嫌だよ、その実験にはアンリ、君がいない…!」

「ギロチンで綺麗に落とすから接合部の問題も少ない。縫合も僕がいなくても大丈夫だろう。こんな条件の首は他にないと思うけど?」

「そうだよ、最高の条件だ。でも、僕が言いたいのはそういうことじゃない…っ!」

「いいから。ビクター、君が生きて研究を続けてくれるなら、僕は君の夢の中で生きられるんだ。

「アンリ…」

「実験は成功させなければいけない。それには処刑直後の僕の首が一番だ。そうだろ?」

「アンリ…嫌だよ、そんなの…」

「ビクター。僕がそれを望むんだ。」

「アンリ…」

微笑んで優しくビクターを抱きしめるアンリ。その抱きしめ方にアンリの想いを感じ、怯えるように背中に手を回した後、どうあがいてもこの想いを受け入れなければならないのだと悟り、アンリの背中をギュッと掴むビクター。

***

しかし、ギロチン後、アンリの身体も奪ってきて、単純に本人の首と体をくっつけるということはできなかったんだろうか。身体は知らない人のもののツギハギなんだよね? でも、よく考えたら首もボディもアンリのものを使った結果産まれたのがあの怪物だったらさらに悲劇が深まるので、このままでいいです(笑)。

さらに言うなら、和樹アンリは実験が成功した暁に自分が自分として戻ってこれるとは思っていなかった気がして。 ビクターの実験が未だ一度も成功してない中、自分が成功第一号となったとしても、完全に自分として戻ってこれるのは奇跡的な確率だとアンリはわかってると思う。「成功」のイメージがビクターとアンリでは違っていたような。ビクターは、怪物が誕生した瞬間の言動を見ても成功イコールそのままアンリが戻ってくると思ってそうだけども、アンリはそんな簡単にはいかないと思ってそう。だからこその、「君の夢の中で生きる」(=研究の礎となる)なのかなと。実験が成功(=脳が燃えずに生命として再び誕生する)し、ビクターの研究(夢)が進む初めの一歩となれればよい、そう思っていたのかもしれない。再び「自分」としてビクターがこの世に戻してくれると思っているなら、「君の“夢”の中で生きる」とは言わないような気がして…。