Peaceful Tree

主に加藤和樹さんを中心とした観劇やライブ参戦の記録やまとめ。考察や妄想もあるのでご注意ください。

【観劇記録】冬のライオン 初日・2日目感想

◆2022.2/26、2/27
東京芸術劇場 プレイハウス

久々のストプレ観劇。ストプレな和樹くんも楽しみだったけど、それと同じくらい生の佐々木蔵之介さんと高畑敦子さんのお芝居を楽しみに東京に向かいました。結果大満足。とても濃密な台詞劇、お芝居を堪能しました。

加藤和樹さん演じるリチャードに傾いた感想です。ご注意ください。

登場人物は7人だけ。中世の王家のお話ってことで権謀術数渦巻く感じをイメージしてたけど、権謀術数というよりはあの手この手の夫婦喧嘩(笑)とそれに巻き込まれる息子たちって感じで、でも王族だからそのスケールが壮大すぎるという面白さ。登場人物に臣下がいなくて全員生粋の王族だから媚び諂う人もいないし騙し合いもドロドロしてなくて、それが私的には観劇後の爽快さにも繋がっていた気がする。いろいろ起こる(笑)けど、終わってみたら気持ちの良い好みの作品でした。
とにかく蔵之介さんと高畑さんのご夫妻が役としても役者としても凄まじくて、これだけでも大満足。二人だけの掛け合いは本当にセリフと芝居の殴り合いのようで、役のご夫妻のように仲のお二人もこの真剣勝負を楽しんでいるようで、見応えが凄かった。パパもママも色んな意味でとんでもなく強い。息子たちは勝てるわけないなーと(笑)。あの芝居とセリフの圧をまた早く浴びたいです。
その上で大柄で姿勢良くがっつり軍人(大好物)な和樹くんのリチャード。もう好きに決まってる。2日目に観た時、初日よりもさらにリチャードの軍人としての輪郭の濃さがハッキリしていて、これはまだ、深化するだろうなと。あの家族の中では言葉は少ない方だけど、並々ならぬ王位への想いとそれを要求するだけの力があって三兄弟の中で一番強くて熱い。でも内面には父へのコンプレックスも抱えてて、欲しい愛は得られないし気の毒…なんだけど、弟たちに比べたら色んな意味でまだ恵まれているよなぁとも思って見てました。(特にジェフリーの不憫さってちょっと悲しすぎる)クルクルっとしたパーマもアクの強い王族のリチャードとしてみると全く違和感がなく、むしろいつものストレートな髪だと強さの印象が弱くなりそうな気すらする。ツボな部分はツイートでも書いたから割愛するとして、個人的に好きだったのは、全体に芯の太い軍人ぽさと、地下室での「死ぬことがわかってるなら死に方を考える」だっけ、そんなセリフとそれを言ってる時の雰囲気。地下室のリチャードは何から何までツボすぎて、映像になったらあそこばっかりリピしそうです。地下室といえば、この地下室以外は舞台の奥行きを使わないセットだから、余計にこのシーンの地下の広がりや暗がりが印象的で、絶妙なエコーも相まってセット自体は広くなってるのに物凄い閉塞感があって凄いなと。地下室のシーン、三兄弟の会話もエレノアの行動もヘンリーとの殺陣も最後のご夫妻の気心知れた会話も全部大好き。あの熟年夫婦の機微は、まだ若い息子たちやアレー、フィリップには想像もできないだろうなぁ(笑)。

思っていた以上に面白くて見応えのすごい作品だったので、どうか映像に残していただきたいなと。たくさんの人に観てもらいたいです。

長々語ってしまいましたが(でも全然語り足りない。ジェフリーやジョンやアレーやフィリップのことだって語りたい笑)、以下、冬のライオン初日(2/26)と翌日(2/27)マチネを観た感想ツイートまとめです。加藤和樹さん演じるリチャードに傾きまくってますのでご了承を。もう一度観に行く予定があるので、それまでのツイートはここに足していきます。当日のツイートにわかりやすくするために言葉を足したりもしてます。


◆2/26
東京芸術劇場に着きました。入り口にあるチラシの束の中に野音ライブとるろ剣のチラシ入ってたよー😊

・着席。北斗の名古屋を諦めたので今日が2022年の和樹くんの現場はじめ。楽しんできます!

・幕間。セリフの応酬!怒涛のセリフ劇だわこれ。面白い!

・言葉で殴り合い、腹の探り合い、本音に見えて本音ではない、目には見えないけどものすごいパワーゲーム。知恵熱でそう(笑)

・二幕行ってくる。着地点がめちゃ気になるw

冬のライオン初日終演。面白かった!怒涛のセリフ劇だけどちゃんとついていけるし騙し騙されを繰り返す面々が楽しすぎる(笑)

・とにかく蔵之介さんと高畑さんが凄まじい。この人たち、これマチソワやるの…?

・そしてあの中にあって、森さんの対談にあったようにひとり直情でただただ真っ直ぐなリチャードが愛しい(笑)。

・感想というより、言葉を浴びまくって、というか言葉を槍のように浴びた感じで、ほえーとなってる(笑)。

・なんかのインタビューにあったけど、壮大な夫婦喧嘩に巻き込まれる息子たちの図が面白かったw 息子たち、それぞれみんな愛すべきバカなんだよなー(笑)。そしてパパが最強すぎて笑っちゃう。蔵之介さんすごい。

・今日は後方列からオペラなしで全体を。和樹くんが言ってたように、本当に平面なセットですごいなと。だからこそ終盤のあのシーンが良いよね。あのシーン、ずっと好き😊。

・騙し騙されの中で真っ直ぐなリチャードだけど、その彼がこの後王位継ぐんだよなぁとなんか作品の外にまで思い馳せてしみじみ。ことリチャードで言うなら獅子心王の前日譚みたいな感じだけど、勇猛果敢さはチラチラと見え隠れしてて、それも良き😊。

・思い返してじわじわきてるんだけど、とにかく蔵之介さんと高畑さんの夫婦が凄まじくてとても迷惑(笑)で、三兄弟はそれぞれキャラがハッキリしてて愛しいw アレーは可憐で苛烈。フィリップは…いろいろアレだな(アレとは)

・そういえば、衣装。世界観にしっかり引き込まれてたせいか、現代風な衣装なのも全く気にならず、むしろこの方が当時のリアル衣装より物語に入りやすい気がして、なるほどなぁと。アレーだけがお姫様な格好してることに違和感さえ感じたw

・初日を初見で(映画も未見)観た感想としてリチャードは結構難しい役だなぁと。他の皆が(本音も嘘も)言いたいことを言ってる中でそこまで話さないし、それでいて全てを求めるに相応しい佇まいと説得力が必要。受けの芝居が多い遊びのない真っ直ぐな人なんだよね。これを和樹くんで見られるの嬉しい😊

・セリフが聞き取れなかった(聞こえなかったではなく、私の脳が追いついてない)ところと、終盤のやり取りの展開をもっと理解することが次回の課題w あと、ラストの夫婦の会話の時に近くでゴソゴソしてる人がいて気を取られて蔵之介さんのセリフを聞き逃したのが不覚。そこも確認しないと。


◆2/27
・こんな時間になって慌ててチケット確認。今日は日曜だけど13時開演。ひょっとして12時だった?…とめちゃめちゃ焦ったw

・個人的に好きな2日目公演。いってきまーす。

・ふはは。近いw 最近ずっとオケピありのミュージカルを観てたから、ステージに近すぎて笑ってるw (超前方席)

・幕間。昨日観ているからか、初日明けたからかはわからないけど、昨日よりとてもテンポが見やすくなってる気がする。リチャードはより武人らしく。一幕終盤のリチャードが大好きすぎる(*´艸`)

・リチャードのツボ。真っ直ぐな軍人の雰囲気がとても好き。階段を昇る時は2段目から、登場時のプラスアルファの小物、イラついて腰に手を当てて歩く後ろ姿、ガシガシ大股で歩く武人らしさ。そして前方席から見上げるとスタイルの良さが200%増し。楽しい(*´艸`)。リチャード好き(出ました)

・マチネ終演。2回目にして、全登場人物が愛しくてたまらない。冬のライオン、めちゃめちゃ面白い😊!

・リチャード、武人だった!昨日よりさらに力強くはっきり輪郭が見えました☺️。好き。

・あと多分毎回言うけど、終盤の殺陣大好き!あれはもうずっと見てたいので収録時もよろしくお願いします🙏。あと横顔とタートルネックね…破壊力がすごい。

・今日は下手超前方で堪能しました(*´艸`)。
奥行きを使わない舞台だから、下手にきた時はめっちゃ近いし、上手端に行った時もすごく見やすかった。楽しかった😊

・カテコで出てくる時に、反対側から出てくる蔵之介さんとアイコンタクトしたのか微笑んでて、とても素敵だった😊。あと最後にはけるときにメガネ直したのがツボすぎた(*´艸`)

・老獪で狡猾、お互いの細かな機微も分かりすぎてる夫婦の数十年にわたる痴話喧嘩(笑)。どこまでが嘘でどこに本音が混じるのか、この二人にしかわからない塩梅が時折垣間見えてそれがすごく楽しい。息子たちにも愛妾にもその機微はわからないから振り回されっぱなしで気の毒だけど、なんか楽しい←

・リチャードは自身が真っ直ぐであるが故に相手にも真っ直ぐな対応を望むんだろうけど、この家族の中ではそれが叶えられることはなくちょっと可哀想でもある。けど可哀想って見られること自体、この人は良しとしないんだろうなと。好きだなぁ😊。

・東京離れました。楽しかった。次に観る時はどんな印象を持つのか、どんな深化をしているのか、楽しみに帰ります😊。のぞみ新型だった。ラッキー♪

・パンフ今やっと読んだけど、なるほど息子たちはこのクリスマスの前に一回父王に敗れてるのね。とても納得。それぞれが並々ならぬ意気と思惑を持ってシノン城に乗り込んできたんだろうなぁ。面白い。

・今回、蔵之介さんと高畑さんの生のお芝居を観られるのも楽しみにしてきたんだけど、予想をはるかに超える素晴らしさで、ただただ感嘆。緩急も硬軟も自由自在。そりゃあのご夫妻には息子たちは勝てませんって(笑)。めちゃめちゃ素敵だった。

・パンフの対談。チーム王子が仲良しそうで良き😊。永島さんが和樹くんと水田くんのシーンの立ち方について話してて、視点がさすがだなと。永島ジェフリーの造形とか立ち姿とか台詞回しとか、とても好みです。気になる方。

冬のライオン、物語としてとても好きな作品だった。上演台本を販売してくれないかなぁ。ト書きも含めて文字でも読んでみたい。

・作品自体が好みだった上に、リチャードは私の好きがてんこ盛りの役でした。幸せだなぁ(*´艸`)。

・初日明けてさらにテンポ良くなってる気がしたし、2回目で私の理解が進んだせいもあると思うけど。蔵之介さんと高畑さんの老獪なご夫妻が素晴らしくて楽しすぎるし、振り回されっぱなしの息子たちが気の毒で愛しすぎる(笑)。

・武人なリチャードの和樹くんは、強くて真っ直ぐなのに相変わらず報われず、欲しい愛は得られない。ある意味定番←

冬のライオン、1回目はその物語の展開に観てる側も翻弄されて、これどうなるの??となるし、2回目は全体像がわかってるから、諸々のいろいろが余計に切ないし滑稽にも見えてくるし、なんというか…作品として楽しい(*´艸`)←

・(和樹くんのツイートの写真を見て)ひゃっ(〃ω〃)リチャード…ほらね。メガネにタートルネックにジャケットってダメじゃん。これでガチガチの軍人なんだよ。好みすぎてダメじゃん(笑)

・昨日も書いたけど、このお衣装や髪型が見ているうちにしっくりきちゃうのよ。リチャードそのもの。素敵なの。

冬のライオン、会話の中でいろんな状況は説明されるので予習はなくても楽しめると思う。あえていうなら、パンフの最初の方にある地図で「アキテーヌ」の広さをチェックしとくと、なぜ何度もこのワードが出てくるかわかりやすいかも。

・登場人物の気持ちの流れに引っ掛かりを感じると気になってそこばっかり考えちゃうタイプなんだけど、冬のライオンの7人はあれだけの応酬があったのに私の中ではほぼ引っかかりなく受け止められたので、それも楽しかった理由かなと。やはり緻密に細部まで作りこまれているんだろうな。すごいわ。

・登場人物に対する共感じゃなくて、気持ちの流れの説得力ね。共感は…どうなんだろ。今気づいたけど、今のところ誰の目線でも観てない気がする(笑)

@tliw_2022:
舞台「冬のライオン」感想まとめ
ご来場、ありがとうございます!
沢山の感想をお寄せ下さっております。
#冬のライオン 👑
https://t.co/X64IbIdNmk #Togetter

・公式さんがまとめてくださってる(笑)

・BGMの話。フォトコールの動画を見た時から、場面転換の時に流れる音楽が気になってて。さすが12世紀のクリスマス。激好みでした😊。


◆翌日以降
・そういえば、初日にどうしても聞き取れなくて、2日目に聞き取って「???」となったワード、ヴェクサン。フランスの歴史的な地方名らしく現在この地名の場所は公式にはないみたい。調べると、確かにパリからとても近い。そりゃ手放さんわなw(実在する地名は調べて距離感掴みたくなる人)

・演劇のなんたるかは私にはわからないけど、森さんすごい人なんだなぁってのは観劇して思った。単純に凄いし面白いし、冬のライオン、たくさんの人に観てもらえたら良いな☺️。

・リチャードの両親への二人称が定まらないの、関係性とか親に対しての自分のポジションが定まってない感じでとても好き。エレノアに対しては4種類、ヘンリーに対してはたぶん3種類あったと思う。気にしてカウントしたら規則性が見つかるのかしら。