Peaceful Tree

主に加藤和樹さんを中心とした観劇やライブ参戦の記録やまとめ。考察や妄想もあるのでご注意ください。

「怪人と探偵」前楽徒然

結婚式シーンのリリカのソロ。歌い出しからおそらくリリカの表情を見て、その後の展開を悟って狼狽し泣きそうな表情の怪人に対して、ケイコの言葉ごとに微妙に表情を変えていく明智先生。その前の牢屋のシーンで心通わせてお互いの気持ちをちゃんと確かめ合ったにせよ、この時点でケイコは(物理的に)怪人の方へと歩み寄ってるし、明智先生からは彼女の表情も見えないから、静かに見守るしかない。そんな感じで終始彼女を信じつつも慎重な様子の表情だった明智先生が、リリカの「(竜太郎に)さよならを伝える」という言葉から、目の奥の険というか、厳しさというか、心配しているような表情が消えて、視線も表情も優しくなるの、ほんと泣ける(><)。「真実の鏡」で精神世界に入っている時の目も、ラストに仮面をつけてニヤッと笑う目も凄いけど、私はここのとても微妙な、でも明らかに穏やかに変わる目のお芝居が一番好きかもしれない。ほとんど動きはないし横顔しか見えないのに、明智先生の心の動きがとてもよくわかる。ほんと好き。大好き。 

そして怪人からも「負けたよ」と言われ、名実ともに恋人となれる、抱きしめられる、そんな幸せな瞬間。なのに。なのに!!(お察しください) 

明智先生の幸せを願いすぎるあまり、あのシーンはリリカが歌ってる時から、オペラで同じ画角にマユミが入らないように先生を見るほどまで拗らせてます← 

なんで先生、さっさとケイコを引き寄せて抱きしめなかったの!!…と、りいさんお怒り(笑)←ついに先生に怒り始めた(笑) 

刺された後、明智先生の「ケイコ…!」に対して、怪人に抱えられたケイコが「先生…」としっかり先生と目を合わせて呟いたの、切なくて「うわぁ(><)」となりました。(伝われ) 

その後の燃え盛る鬼面城で、ケイコを探し回る明智先生が、「ケイコ…!どこだ!!ケイコ…!」って叫んでたの。「どこだ!」って前から言ってた?もう聞いた瞬間泣けたし。 あの探し回るシーン、明智先生の想いが迸ってて、いつまででも見ていられる… 

そしてラストシーンの仮面をつけてからのニヤァって笑いね。高笑いの時点で、既に(作品中の)パブリックイメージとしての明智先生は壊れているんだけど、仮面をつけた時の「無」のような表情からの、舌なめずりでもしそうなニヤァって笑い。目も怖いけど歯まで見せてて、これ明智先生らしくないどころか、マトモな人のする表情じゃないよねって、ほんとゾクリとした。あんな表情、どうやってするんだろ…凄いなと…。