Peaceful Tree

主に加藤和樹さんを中心とした観劇やライブ参戦の記録やまとめ。考察や妄想もあるのでご注意ください。

【感想】ラブ・レターズ 20200225

ラブレターズの、主に和樹アンディの感想です。思い入れが強すぎて、とんでもなく長い上に暑苦しいです。笑いながら読んでください(笑)。

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ファンになってから、ずっと観たいと思っていたラブ・レターズの和樹アンディ。今回、新しくなったPARCO劇場こけら落とし公演、しかも500回目の節目。なんだかもう、尊い

ずっと会いたかった和樹アンディは、思っていた以上に大人な包容力のある素敵な男性で、私のツボ全部乗せしかもそのツボが冒頭から終演まで続くという至福の2時間でした。 以下、散文的な感想です。

まずお衣装ね。どんな感じでくるのかなと楽しみにしてた。なんだけど、登場した時の第一印象は「髪切った-!好きー!」だった(笑)。その後、思った以上にラフかつ素敵な衣装を改めて見て、「ほえー」となりました。そして2幕。まさか完全に変えてくるとは思わなかったから、白シャツをインして黒ジャケットかな?それも良き♪って思ってたの。したら、まさかの黒シャツに黒スーツ(激ツボ)で、一幕では重めに下ろしてた前髪をふんわりあげて軽くセットもしてて、どストライク過ぎて、りい、無事死亡(笑)。あのビジュアルであの低めの声であのアンディだもの。 ツボしかなくて、二幕ワタシ息してなかったかもしれん←

愛加さんのメリッサは、 とても可愛らしくて自由奔放だけど虚勢も張っていて、彼女を守っている薄い殻を強く押したらパンっと壊れてしまいそうな脆さのある女性。言葉とは裏腹に初めからアンディのことを一途にずっと好きなんだけど、たぶん本人もかなり年月が経つまでそのことに気付いていないというか、一途なのは自分らしくないと思っていそうなのが伝わってきたのが切ない。後半の、アンディにどっぷり落ちていることを認めたうえで縋る様子は見ていて辛かったけど、ラストレターの時にそれまでの虚勢やヒステリックな部分がなくなって、穏やかにアンディを見ていたのが印象的。亡くなって、彼女を苦しめた現世の悩みから解放されたのか、それともアンディの告白を聞いてやっと彼の「唯一」の存在になれたことへの喜びなのか。両方かな。そしておみ足が綺麗過ぎて、脚を組むたびに釘付けでした(笑)。

和樹くんのアンディは、とても頼れるどっしりとした男性。小さい頃は入院したりもしているけれど、学生以降はフィジカルもメンタルも健全で強そうで、文武両道の体育会系アンディ。一幕のアンディは、生真面目でちょっと頑固で、自分の置かれた立場と役割を冷静に見極めていて、するべきことをちゃんと自分事にして行動できるクレバーな人。思春期特有の異性へのからかい的な所もあったけど、基本的に相手を思いやることも自分の気持ちを伝えることにも躊躇がなくて、スマート。どんな演者でも、「アンディっぽさ」は少なからずあるし、その人のアンディだからそりゃその人っぽいアンディになるんだけど、このアンディ、考えれば考えるほど「めっちゃ和樹くんじゃん!」としか思えてこなくてすごい。アンディ、特に一幕はあんまり女性の気持ちがわからない朴念仁の印象だったんだけど、和樹アンディはその部分が思ったより少なくて、アンディってこんなにメリッサの気持ちに寄り添えるんだ!と聴きながら新鮮な驚きでした。そんなところも和樹くんらしいなと。一幕終わり、二人が左右に分かれて捌けていったのが、この先の二人の道が離れていくことを暗示しているようで悲しかった。

冒頭のアンディは少し早口で、おや?と思ったけど、気づいたら穏やかなテンポになっていたので、あれは「若さ」の表現なのかなと思ったりしました。物語が進み、年齢を重ねて行くにつれ、声も落ち着いた低めの声に変わっていった気がする。10代の若々しい少年から50代の立場も責任もある大人の男へ。境目なく声も年を重ねていっていることに途中で気づいて、うわ…と鳥肌が立ちました。何度も出てくる、世代ごとその時のアンディの感情ごとに違う趣の「愛しています」「愛を込めて」がもうほんと耳福で蕩けた←

二幕はすっかり大人の男になったアンディで、でも海軍時代はまだちょっと20代~30代前半の若さもあって。足を投げ出して座っている感じがとても好き。日本のゲイシャガールとの恋も、あのアンディならばその時は本気だったんだろうなぁって思える。でも、本国での自分の立ち位置とか、厳格なお父様に対する息子としての役割とか、いろんなことを考えて別れたんだろうなって。そして相手の方も、きっとそういうことを察して身を引くしっとりした着物美人だよねきっと、と、メリッサへの返事を書かないあの沈黙の時の表情で勝手な想像をしていました。(自分でも妄想しすぎだと自覚はある←)

その後、結婚して幸せな家庭を持ってからは、すっかり余裕のあるエグゼクティブになってて(大好き)。奥様と息子達との、良き夫として父としての務めを果たす充実した日々。そんな中で、メリッサとの手紙のやり取りは、和樹アンディにとってどんな時間だったのかなと。いろんなパターンが浮かぶけど、答えはひとつじゃないと思うから書きません(笑)。

どの辺りだったかちょっと記憶が薄いんだけど、二幕、メリッサが朗読している時に和樹アンディがふと目線を前にあげて、思いを巡らせているかのようにしばらく宙を見てた時があって。その大人の男な表情にほんと息止まった。めちゃ好きな顔だった…

そして、メリッサとの再会。年齢的にも結構いってからの再会だったはずだけど、なぜそうなった(笑)。 まぁ、男女の仲に理由なんてなかったりするから、ここまで数十年の間ズレ続けてきたふたりのタイミングとフィーリングがぴったり合っちゃったんだな(笑)。真面目で誠実なイメージのアンディだけに、このスキャンダルは打撃だっただろうし、支持者のことを考えたらああいう対応がきっと正解。でも失うものを殆ど持たないメリッサにはそれがわからない。でも、それでもアンディはメリッサを切ったりはしないんだよね。このシーン、とても冷たいアンディもいる気がするけど、和樹アンディは声を荒げるでもなく、それほど苛つくこともなく、するべきことを諭していて、その声はメリッサを思いやってなのか、二人の時間が失われることへの寂しさなのか、少し辛そうで。それがとても和樹くんらしいなと思ったのでした。それにしても、100回って…さすが体育会系アンディ←

ラストレター。冷静に伝えようと書き始めたはずなのに、いつの間にか想いが溢れてペンが止まってしまったかのような、後半の堪えきれない涙。家族が寝静まった深夜、自室のデスクでひとり書いてはペンを止めて目頭を押さえ、また書き始めてはペンを止めて静かに泣くアンディの背中が見えるようでした。だんだんと落ちていく照明。涙ながらに静かに語るアンディと、それを包むような少し明るめのメリッサの声。最後の「アンディ=ラッド」がアンディの想いが乗った、心に響く素敵な声で、あの声を聴けただけでも幸せだった。至福。

カテコは3回。1回目はお辞儀のあと愛加さんの手を取って捌け、2回目は登場時に手を取って出てきてお辞儀。そしたら、和樹くんがニコッと笑って左手を腰に当て、愛加さんにアピール(可愛い)。愛加さんはちょっと戸惑ったあと、ピョンと和樹くんの腕に捕まって、二人でニコニコ捌けていきました(可愛い)。3回目はなんと手を繋いで出てきて(既に可愛い)、お辞儀のあと、和樹くんが愛加さんに向いて両腕を広げてふたりでハグ。(めっちゃ可愛い)それから軽くお辞儀をして、軽く腰を抱いて捌けてったかな?最後に下手でもう一回お辞儀をしてくれました。カテコで素の和樹くんの笑顔が見られたのは、よく考えたら貴重だよね。でもちょっとアンディみ(1幕終わりくらいの)もあったかな^^。

本当に観られてよかったラブレターズ。新型コロナで世間が大騒ぎな今、ギリギリのタイミングで観られたことに感謝しかないです。そして、ぜひ再演を。また和樹アンディに会える日がきますように。